猫額洞の日々

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2016年 10月 25日

(1)J・G・バラード/監修 柳下毅一郎/浅倉久志 他訳『J・G・バラード短編全集1 時の声』が届く

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 写真は、一昨日ちょっと廻った善福寺辺りで。西荻窪北口にも
足を踏み入れようと思って。

 ふと魔が差して、創元社のサイトWebミステリーズ!を見て
しまった。J・G・バラード短編全集が出る、という記事を読んで
しまった。

 全5巻手に入れれば、なぜか本棚から発見できない『ヴァーミリオン・
サンズ』も自ずと読めるのか...。文庫版を再発見したところで、活字は
小さく、紙面がヤケているので、読むのに辛いし。問題はハードカヴァ
ってとこだけだ。寝床本は諦めるしかない。

 ぶつぶつ頭の中で言いながら、注文してしまった。クレディットカードは
魔物である。でも、本が届くと、とてもうれしい。眺めまわす。装幀がいい。

 岩郷重力+WONDER WORKZの装幀は、ジャケットの装画、エドゥアルド・
パオロッツィ(知らなかった)に始まり、ジャケットを脱がせると、薄いグレイ
にコンクリート・パネルのようなP痕まで型押しされ...、いや丸印に影をつけて
一見するとP痕・型押し、触ってみて印刷だとわかる。
 見返し、ヴァーミリオン。これは全巻、踏襲されるといいな。扉、かすれた
濃いグレイの壁のような。角背も、その通り! 背の上端、日本語タイトルの
上に小さく英語タイトルが入っているのも、きれいな纏め方だ。

< 短編小説はフィクションの金庫からこぼれ落ちた小銭のようなものだ。
 長編小説の富の前には軽視されがちだが、相手はしばしば過大評価された
 偽金だったりする。だが最良の短編、ボルヘスやレイ・ブラッドベリ、
 エドガー・アラン・ポーらの短編小説は貴金属で鋳造され、想像力の財布の
 奥深くでいつまでも輝きつづける黄金なのである。>
(p5 『序文』J・G・バラード/柳下毅一郎 訳)

< 偉大な作家は数多い。だが、重要な作家は数少ない。J・G・バラードは
 二十世紀でもっとも偉大な作家ではないかもしれない。だが、彼が二十世紀
 においても指折りの重要な作家として名を挙げられるのはまちがいないだろう。>
(p411『二十一世紀の神話創造者』柳下毅一郎)

     (J・G・バラード/監修 柳下毅一郎/浅倉久志 他訳『J・G・バラード
     短編全集1 時の声』 東京創元社 2016初 帯 J)

10月28日に続く~





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by byogakudo | 2016-10-25 20:45 | 読書ノート | Comments(0)


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