2016年 10月 31日

(3)J・G・バラード/監修 柳下毅一郎/浅倉久志 他訳『J・G・バラード短編全集1 時の声』1/2

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~10月28日より続く

 J・G・バラードは、こんなに音をモティーフしていたっけ。
久しぶりに読んで、そんなことに気づく。デビュー作の『プリマ・
ベラドンナ』は、歌う花と歌手が出てくる。『ヴィーナスはほほえむ』
は音響彫刻。『トラック12』では、妻に裏切られた生化学教授が彼らの
逢引を録音して復讐に用いる。爆音で聴かせるとか、そんな生易しい
方法ではなく、より内爆的で浸透的(詳しくは本文を読んでください)。
 もうじき再読する『音響清掃』は、残留思念ならぬ残留音響を音響
真空掃除器(ソノヴァック)で取り除く。部屋のホコリやチリを、真空
掃除機で除去するのと、理屈はまったく同じだ。

 T屈男氏ツイッターを見ていたら、フルーツや植物の「発酵」を音に 
資生堂主催のアート展でサントリーが異彩を放つ
という記事にぶつかる。
 これは、まるきりバラードの世界だ。そんな時代なのか。

 このところ、寝る前にJ・G・バラード、横になってから子母澤寛『剣客物語』
を読んでいるが、いつも頭を切り替えるのに少し時間がかかる。

     (J・G・バラード/監修 柳下毅一郎/浅倉久志 他訳『J・G・バラード
     短編全集1 時の声』 東京創元社 2016初 帯 J)

11月1日に続く~





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by byogakudo | 2016-10-31 20:57 | 読書ノート | Comments(0)


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