2016年 11月 02日
ドン・ウィンズロウとは、どうも馬が合わなかったみたい。 ニール・ケアリーのシリーズは全4点買い、ボビーZも一点、 買ってはみたけれど、結局『ストリート・キッズ』一冊だけの つき合いで終わってしまったが、あとがきにロバート・キャン ベル『鮫とジュース』の紹介があった。こちらの方が、もしや 好みではあるまいかと思って(ヤマカン!)『鮫とジュース』 を入手。Sが先に読んでいてもうすぐ終わる。 Sは、面白いともつまらないとも言わない。判断中止を是と 受け止めて、ロバート・キャンベルをあと2冊頼んでみた。 いまロバート・キャンベルで検索すると、日本文学者ばかり 登場するので、<ロバート・キャンベル ミステリ作家>で引く。 人情ものらしい『ごみ溜めの犬』と、ハードボイルド系『L.A. で蝶が死ぬ時』を選んだ。どちらも二見文庫。 1980年代半ばの二見文庫は、かなり精力的に新しいミステリ を出している。あっ、そうか、バタイユ全集の二見書房なんだ! 刊行当時の出版物案内チラシも入っている。惹句が大時代で 楽しい。 < 滅法面白い 二見文庫 THE MYSTERY COLLECTION ★選び抜かれた世界の傑作!> 1986年に、”滅法”と言ってのけるセンスは、レトロスペクティヴ 指向なのか、本気(マジ)だったのか、最後の感嘆符は、斜体だし。 でも、T・マクスウェル/小林宏明 訳『キス・ミー・ワンス』って、 いいんじゃないかしら、とまたヤマカンが耳元で囁く。 溜め込んだ本を読み切るまで、なかなか死ねない。
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by byogakudo
| 2016-11-02 17:01
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