猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2016年 11月 08日

(1)ロバート・キャンベル/東江一紀 訳『鮫とジュース』1/2

e0030187_13544462.jpg












 写真は11月3日(木)の玉川上水・ゆずり橋で。J・G・バラードか
アンドレイ・タルコフスキーか。(タルコフスキーの名前が思い
出せず、『ストーカー』『僕の村は戦場だった』と挙げて、やっと
出てくる。もうだめだ。)

 これも登場人物どっさりで、短い章で場面転換しながら話を進めて
ゆく作りだが、『L.A.で蝶が死ぬ時』より楽しく読んでいる。

 ハードボイルドは、主人公の私立探偵(あるいはその役目を果たす者)
に感情移入させて物語に入り込ませるのが通例だが、『L.A.で蝶が死ぬ
時』で、その機能が働かなかったのは、主人公に見栄(みえ)をさせる場面
がなかったからではないかしら。作者は見栄をさせているつもりでも、
控えめな書きっぷりなので、読者がそう感じないとか?

 『鮫とジュース』は、刑事も出てくるが、物語の推進力ではない。大勢
の小悪党どもの小さな画策・思惑が団子状になってストーリーの坂を転がる
のだろう。ロバート・キャンベルは、こういうコミカルなタッチの方が向いて
いそうな気がする、いまのところ。(で、『ごみ溜めの犬』シリーズの
『六百ポンドのゴリラ』と『鰐のひと噛み』を注文してみた...。)

     (ロバート・キャンベル/東江一紀 訳『鮫とジュース』
     文春文庫 1993初 帯 J)
 
11月9日に続く~





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2016-11-08 14:35 | 読書ノート | Comments(0)


<< (2)ロバート・キャンベル/東...      (2)ロバート・キャンベル(R... >>