TVのニュースショーは、ゲイシャ・ガールならぬゲイシャ・ジジイの
お座敷だ。みんな、なんとか問題の専門家みたような肩書きで顔を出し、
どんなことにでも口を挟む、コメンテーターと呼ばれる。
野幇間(のだいこ)のやけっぱちな矜持すら持たず、昨日の発言を
訂正することなく、日々是反応の瞬発芸をご披露する。わたしを含め、
ヒトは自己欺瞞のうすい皮膜をいくらでも重ね着できる生物だから、
恥ずかしい思いすら抱かず、不見転(みずてん)ゲイシャ・ジジイは
今日もお座敷を勤める。
鈴木創士氏のツイッターを読み、トランプについてのガタリの見解を
「三つのエコロジー」(1989年)のフェリックス・ガタリはどのように
ドナルド・トランプについて批判していたか?で読んだ。
藻類で窒息しそうな海をさらに腐敗させる、死んだ魚のイメージ。
これもまた、とてもバラード的風景だ。
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