新江戸川公園__近くの江戸川公園とごっちゃになるので(?)、
来年から肥後細川庭園と呼ばれるようだが__へ、義母を散策に誘う。
Sの予想通り広過ぎないので、足弱な義母でも池をめぐることができるし、
和風庭園好きな彼女が紅葉を喜んでくれた。
大名庭園は大抵ダサい傾きがあるが、ここはコンパクトで控えめ(太鼓橋
のカーヴも小さめ)で、趣味がいい。池の背後の斜面を登ると、永青文庫に
通じる。
大名による統治は、為政者の質次第という大問題があるが、地方自治の
面だけ見れば、今より高度ではないかしら? 大名は領地の文化の保護者
でもあった。
非文化的な天領に育ったので、自分たちの過去を誇る、城下町の人々を
想像するのがむずかしい。
中公文庫で『細川護貞座談 文と美と政治と』を読んだことがあるが、
一カ所しか覚えていない。
博物館などから代々伝わる武具を借りたいと頼まれる。オリジナルと
江戸時代に作られた写しとを両方貸そうと言うのに、大抵、オリジナル
だけでいいと言われる。それは間違いだ。各時代で技術が異なるので、
それぞれに意義があるのだ、と。
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