2016年 12月 02日

(2)常盤新平『アメリカン ジャズ エイジ』再読(?)・読了

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~12月1日より続く

 巻末のあとがきには、大原寿人・名義の『狂乱の1920年代 禁酒法
とジャズ・エイジ』(1964年 ハヤカワ・ライブラリ)あとがきも引用
されている。

<私は二〇年代について書きながら、そこに一つの国の、一つの
 時代の青春を見ていたのである。古めかしい感慨かもしれない
 けれど、通俗的に言うなら二〇年代はただ一度の青春だったと
 いう気がしてならない。
 [略]
  短命の時代だった。フレデリック・ルイス・アレンがいみじくも
 「小春日和」といった一九二〇年代という時代は、いつはじまって、
 いつ終ったのか? それは、休戦(第一次大戦)の一九一八年に
 はじまったと言ってもいいし、ヴェルサイユ条約が成立した一九一九年
 でもいいが、禁酒法の発効した一九二〇年でもいい、そして、この時代
 が終りを告げたのは、ウォール街の大暴落があった一九二九年でもいいし、
 ニュー・ディールのはじまった一九三三年でもいい、禁酒法が撤廃された
 一九三四年でもかまわない。いずれにしても、すでに三十年も昔のことだが、
 「つい昨日」(only yesterday)の時代でもある。>(p359~360)

 常盤新平氏が14歳のとき第二次大戦が終わり、カラフルなアメリカ大衆文化
が押し寄せる。そのころ好きになられた世界が、都会(都市ではない)のかけら、
だったのではなかったのかしら?

 自分の好きな世界を一項目ずつ集めてゆき、一冊の本に編み上げた結果、
常盤さんは自分の立っている場を確認され、その後の作品も方向付けられた
のだと思う。そのおかげで、1970年代のわたしたちは、ホレス・マッコイにも
触れ得たのである。

     (常盤新平『アメリカン ジャズ エイジ』 集英社文庫 1981初 J)
 





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by byogakudo | 2016-12-02 21:49 | 読書ノート | Comments(0)


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