2016年 12月 07日

(1)ロバート・ブロック/福島正美 訳『サイコ』を読み始める

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 そういえば本は読んでなかったことに気づいて、先だって、
プリシラブックスで買った。

 冒頭で、何ッ?!と思わせる始まり方である。

 雨の音に驚いたノーマン・ベイツが椅子から立ち上がりかけ、
<読みさしの書物が、手から、肉づきのいい膝へとすべった。>(p7)
__"肉づきのいい膝"?!

 次のページに至ると、
< スタンドの光が、ぼってり肥ったノーマンの顔を照らし、縁なし眼鏡に
 反射して、再び読みつづけようとさげた頭の、やや薄くなりかけた黄色っ
 ぽい赤毛の下の地肌にふりそそいだ。桃色の、やわらかそうな地肌だった。>
(p8)

 小説の方のノーマン・ベイツは、そんな身体の男だったのか。知らなかった。
予想だにしない、衝撃的な姿・形である。映画化するに当たってヒチコックが、
犯罪者的でない、むしろ被害者になりそうなアンソニー・パーキンスを選んで
くれてて、よかった。だって、小説通りの、肥って髪の薄くなりかけた四十男
(年齢もあとで書いてある)を主人公に据えていたら、観客は主人公に感情移入
できないだろう。

 頭の中からアンソニー・パーキンスを外して、読んでいかなきゃ。

     (ロバート・ブロック/福島正美 訳『サイコ』
     ハヤカワ文庫 1996年7刷 J)

12月14日に続く~





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by byogakudo | 2016-12-07 21:52 | 読書ノート | Comments(0)


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