猫額洞の日々

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2016年 12月 26日

(1)池島信平『雑誌記者』も再読を始める

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 (長谷川如是閑・読了、ドリュウ・ラ・ロシェルは
どこへ行った?)

 これも古本屋時代・初期に読んで、内容は忘れた。

 池島信平は1909年生まれ。雑誌好きの少年だった。
< 小学校の時、友人が月ぎめで雑誌をとっているのが
 うらやましく、母にたのんだところ買うのを許された。>
(p35)

 むかし月刊雑誌は、月ぎめで注文すると毎月、新刊書店
から主人自ら、或いは店員が手渡しで届けてくれた。今は
月々「ゆうメール」で届けるサーヴィスがあるようだが。

 小学生の池島信平が最初に買ったのが『日本少年』(実業
之日本社)、『飛行少年』(飛行少年社)、『少年』(時事新報)、
『少年倶楽部』(講談社)、『譚海』(博文館)。

 中学生になって、
<グラウンドで呑気に蹴球などやっているうちに、関東の大震災
 である。本郷春木町にあった家は、グラリときたその日の午後
 焼けてしまった。その日の夕方、家の焼けあとに立って、感無量
 だったが、自分の部屋があったとおぼしき所で、山とつんだ雑誌が
 焼けて、白い灰がうず高くなっているのを見て、何か惜しいような、
 サッパリしたような気がした。何百冊という雑誌と共に、自分の少年
 時代が永久に去って行ったという感じであった。>
(p36-37)

 都筑道夫の焼跡でのエピソードも思いだす。空襲で家が焼かれ、焼跡で、
うすいピンク色だったかしら、レコード・ジャケットを認めて思わず手を
差し伸べたら、はらはらと白い灰になって落ちてきた、という風に記憶
しているが。(『昨日のツヅキです』で読んだ、と思うけれど、未確認。)


     (池島信平『雑誌記者』 中公文庫 1985年6版 J)

2017年1月3日に続く~





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by byogakudo | 2016-12-26 20:17 | 読書ノート | Comments(0)


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