2017年 03月 14日
再読ではないかと思って検索したが出ていない。では、初めて 読むのか? 既読感ありだが。 稲田朋美も籠池泰典と関係したことはない、なぞと即座に否定 する前に調べりゃあ、いいじゃないか。 ハリウッド映画で見る弁護士だと、全面否定・完全否定すると 不利になるのが分かっている事案なら、無難な箇所だけ一部肯定で 答えるようサジェストするが、日本の(リアルな)弁護士は、それ くらいの頭も働かないのか、あるいはバレないとナメてるか、バレ ても形だけの謝罪をすればスルーできると、ナメきっているのか。 TV中継される予算委員会に隠れて(?!)、自民党が共謀罪の 国会提出を決定した。続いて公明党も"粛々と"承認、というか 追認というのか。維新の会やら何やらも亜・極右・自民党だから、 国会で討議になれば共謀罪はいよいよ、シャンシャンと手打ち・ 成立である。 解散総選挙で極右政治家を一掃し、成立する/したであろう共謀罪を 99年間・執行停止させる法案を可決させる、というプランを考える。 いまの世界的なファシズム前夜状況を進行させないためには、頭を 冷やすための一時停止期間が必要ではないか。宗主国アメリカから うるさく言われたら、暖簾に腕押し式にかわし続けるやり口だってある のだが、日本の近代史を省みると、堪えられずにすぐ飛び出してナルシ システィックに玉砕しそうだ。 やっと本の話へ。 冒頭の小林泰彦によるイラストレーション『江戸川乱歩邸応接間の図 (1959年頃)』と、次の『<対談> もう一人の江戸川乱歩』__弟・小林 泰彦と兄・小林信彦による乱歩の思い出__が興味深い。 1994年9月12日に行われた対談で、約35年前の記憶をたどる。 乱歩から新雑誌編集を頼まれた小林信彦が、弟・泰彦を誘って 『ヒッチコック・マガジン』を始めた頃の江戸川乱歩像だ。 wikiも見ながらノートする。 1946年、"天狗煙草"の岩谷(いわや)家の岩谷満(詩人)が岩谷書店で 雑誌『寳石』を始める。1956年に潰れ、宝石社による『宝石』になった。 1946年・創刊の年、小林信彦は犯人当てクイズを当てて、賞金を取りに 日本橋にあった岩谷書店に行ったことがある。 <信彦 岩谷書店て、立派な会社だったな。 [略] 話がぽんと58年まで飛んで、 [略]宝石社という名前になって、虎ノ門 に近い西久保巴町というところですが、焼けただれたぼろビルの二階が 応接間で、詩学社と共有していたんです。『詩学』という雑誌も出ていた んだけど、ビルの三階に『宝石』の小さな編集室と経理部があってね。> (p12) 松本清張『ゼロの焦点』の話からも。 <信彦 清張さんでいうと、おかしいのは、『ゼロの焦点』が雑誌 [注:『宝石』]で完結したんですよ。完結して光文社から出ることは、 もう決まっていたのね。[略] コピー機なんてないから、原稿の最終回ができ上がると、光文社の 人が、横で筆写しているんだって。それで最終回が『宝石』に載る より一日早く単行本が出ちゃったの(笑)。何年間にもわたる連載 なのに、最後の犯人とか結末が先に単行本で出ちゃったんですよ。> (p47) 松本清張からお詫びの手紙があり、 <信彦 「二階の応接間の椅子はあんまりひどいから、応接セットを 寄付しよう」って。[略] ところがあの頃、編集部には電話が一本しかなくて困っているから、 応接セットの代わりに、電話を寄付してくださいって申し出たんだよ。 情けない話だね(笑)。そのもらった電話がぼくの机の上にあって、 鳴るたびに、「あっ、清張さんの電話」って言うんだ(笑)。 泰彦 それを、"黒の電話"とか言ってなかった?(笑)。 信彦 うん。 泰彦 電話一本しかなかったの、それまで? 信彦 一本よ。となりの経理にもう一本あった。しかも 編集のは、二階の詩学社と切り換え(共同使用)なんだ。> (p47~48) 収録された"単行本あとがき"から、 <それにしても、乱歩がぼくたち兄弟に話しかけるとき、「小林くん」 というのが、なんとなくユーモラスだったのを想い出す。>(p179) 実務能力に長け、冷静にひとを見極めながら面倒見のいい、普通の大人 (おとな/たいじん)である江戸川乱歩の肖像。 (小林信彦『回想の江戸川乱歩』 文春文庫 1997初 帯 J) 6月6日に少し続く~ 呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/
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by byogakudo
| 2017-03-14 22:03
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