猫額洞の日々

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2006年 01月 24日

「推理文壇戦後史」途中

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 やっと半分ほど。山田風太郎の無頼時代がなかなか すごい。

 講談社の雑誌編集長とふたりで角壜2本あけてから、新宿へ飲みに行き、
帰りに社のオートバイ!で送ってもらったら、渋谷 道玄坂の真ん中で
振り落とされたが、正体不明のまま眠っていたとか、宴会で大先輩の水谷準を
つかまえて コップ一杯のウイスキーをつきつけ、
 「先生、一息に飲んでください」。
 水谷準は一気飲みしたそうであるが、他の会合では やはり立て続けに風太郎から
ウイスキーの献杯!をされて遂にダウン。

 そういえば近頃は酔っぱらいをあまり見かけない。夜 外に出ないからそう思う
のかも知れないけれど、たぶん、むかしみたいな泥酔者は減っているのでは
ないだろうか? どうなのだろう。

 いまでは想像しがたいが、
   <松本清張氏の出現以後、現在では誰はばからぬ推理小説も、そのころは
   まだ一般には、エログロを売物とする卑俗の読物と見なされていた。
   荒正人、大井広介、平野謙氏らミステリー通の文芸評論家諸氏も、まだ
   公には推理小説擁護の発言をされておらず、その他の批評家や純文学の
   作家からは、頭から黙殺されていた。> (p71-p72)

 そんな時代だったからこそ、木々高太郎 ・高木彬光vs 大坪砂男の
(推理小説)本格派・文学派の対立も起きたのであろうが、読んでいて どうも
理解し辛い。お師匠さんにお尋ねすれば、もう少し時代状況や何かが浮かんできて
解るかも知れないけれど・・・。お師匠さんも若い頃、変人扱いされていらした
のかしら? 
 p79を引用すると、
   <読者も同様で、推理小説マニアと呼ばれるファンですら、本を外へ
   持ち歩くときは、カバーをかけたものだった。現に某氏のように
   探偵作家クラブの会員というだけで変質者扱いをされて、縁談が破談に
   なった人さえあったのである。>
 大変だ。お師匠さんはそんな極寒の時代を生き延びて来られたのか?

よろしく。
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by byogakudo | 2006-01-24 12:18 | 読書ノート | Comments(0)


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