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猫額洞の日々

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2017年 05月 25日

弥生美術館で『生誕100年 長沢 節 展』を見る(2017/05/24)

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 いきなりの暑さに身体が着いてゆかない。涼しければ涼しいで、
温度差にがっくりくる。情けない。昨日は帰ってきても書く元気が
出なかった、かなしい身体。

 整骨院に行ってから地下鉄・大江戸線で本郷三丁目へ。まず、
ドトールで軽食。お昼を食べても元気は出てこない。

 大学堂書店に寄る。"大学堂書店と本郷三丁目の交差点_店主・
横川泰一さんにきいた思い出ばなし
"というインタヴューがある。
 三島由紀夫『外遊記 三島由紀夫のエッセイ3』(ちくま文庫)と谷崎
潤一郎『潤一郎ラビリンスII マゾヒズム小説集』(中公文庫。むかし
全巻読んで、全部、店で売った。ほとんど覚えていないが、大谷崎
より小谷崎の方が、ずっと感じいい、という記憶が固着した。)をレジ
に出すと、マダム横川が早口で話し出される。

 「ここに、『ベンガク』って書いてあるでしょ」と、レジ前の小額を
示し、
 「ほんとに近頃の東大生って本を読まないんですよ。義父が赤門前に
店を出していたころは、閉店時間が近づいても棚から離れない苦学生が
いたんですよ。本を買っちゃうと夕飯代がなくなっちゃう、ていうから、
あたしたちはしないけど、義父は『持ってっていいよ』って、本を上げ
たりしたんです」
 しかるに、当節の若い東大生と来たらと、本に縁のない、本屋に対して
何の思い入れも持たない、ひどい実例を挙げて、
 「じゃあ、そんなら(東大に)入ってみろって言われたら、それまで
だけど」とオチをつけられた。
 駒場東大前・河野書店のご主人が書かれていた話(河野書店NEWS
2017年4月17日「痩せても枯れても」)も思い出す。

 春日通を横切り、東大前の元・古本屋街を歩く。Sが郁文堂をせっせと
撮る。いわしやもある。何年か前(2012年3月30日)にバラード『殺す』
を買った、上の写真の画廊・古書店が閉まっている。H6で検索したら、
金・土のみ営業だった。

 アゴが上がり気味で、なかなか弥生美術館に着かない。美術館の左隣に
在った、うつくしい木造二階建て・洋館は消え、駐車場になっている。
 やっと着いた。入場。

 『生誕100年 長沢 節 展』、混んでなくて、ゆっくり見られるのがいい。
 楽しく一、二階を見て廻る。ほんとに速いデッサン。お気に入りのモデル、
ポールを描く7分間のヴィデオも見られる。
 しかし、男たちがいない。女たちは老いも若きも見かけるのに、男はSと、
ミュージアム・ショップにいた中年白人男性だけだ。男は何をしている?

     (『生誕100年 長沢 節 展』@弥生美術館 2017/05/25)
 
 集中して見たので、さすがに疲れた。行くときに見かけた「こころ」に
寄って休む。
 帰りは地下鉄・南北線を使う。




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-05-25 18:56 | アート | Comments(0)


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