猫額洞の日々

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2017年 05月 26日

キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』読了

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 5月14日にヤマカンで買ったが、まあ当たり。イギリスの女性
ミステリ作家は優れた人ばっかりみたい。でも、優秀作を選んで
翻訳するのだろうから、確率が上がるってこともある、かしら?

 なんといおう、手堅い本格推理+日常生活の描写、というと
"クリスティの後継者"みたいだけれど、実際うまいなあと思う。

 訳者あとがきによれば、
<ロンドンから百マイルほど離れたケルシャー州という虚構の
 地方を舞台にしています。このケルシャー州は、現代的な工業
 都市もあれば学園都市もあり、古色蒼然たる城や教会の建って
 いる田舎もあり、したがってそこに住む人々も多種多様で、
 いまの[注:原作は1979年刊]イギリス社会の縮図ともいえる
 ような、さまざまな社会的な問題をはらんでいるわけです。>
(p307)

 さらに、捜査して推理する主人公がスローン警部なるプロの警察官
なので、いろいろな背景、事件で物語を展開できる。シリーズ・キャラ
クタが存分に活躍できる舞台設定だ。

 主人公と上司のリーエス署長との会話は、警句の応酬みたいな漫才
タッチになり、状況を語る地の文章は、やや苦みのある穿ったフレーズ
である。

 たとえば、殺人事件の被害者の甥は、ドロップアウトしている。

< いなかの脱落者(ドロップアウト)たちはいなかを歩かなかった。
 彼らは社会のきずなを絶ち切りたいと思ったときは、公有地や空き家
 を無断で占拠する__それはとくに若年層が多かった。そのような
 不法占拠者の数がある程度まとまると、その集団はなんとなく共同体
 になる。>(p106)
__"なんとなく共同体になる"のヒューマー。

< 「社会からはみ出ただけさ、彼のやってることは」と、スローンは
 いった。この国王の君臨する島のほんものの原住民は、半ば隔離
 された家に住んで、毎晩テレビを見ているのだ。>(p213-214)

 どこかで見つけたら(そして安かったら)買って読んでみようと思った
けれど、"キャサリン・エアード"というのはシンプル過ぎて覚えにくい。
Catherine Airdという綴りと一緒に覚えるしかなさそう。


     (キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』
     ハヤカワ文庫 1983初 帯 J)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 菅義偉は安倍晋三・独裁政権の忠義な番頭であり続ければ、
悪いようには(?)ならないと信じてるのかもしれないが、泥舟に
乗っているとは考えないのか。
 もう何回も何十回も内閣総辞職すべき事態を引き起こしながら、
強弁で居座る安倍晋三とそのお仲間連と、お追従するマスメディア
と、見ようとしない、気がつかない振りして加担する人々と。

 加計文書、前次官が感じた圧力 「黒を白にしろと」





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by byogakudo | 2017-05-26 20:58 | 読書ノート | Comments(0)


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