猫額洞の日々

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2017年 05月 27日

東京新聞/「共謀罪」法案の本会議投票行動 衆院(5月23日)+(1)『風山房風呂焚き唄』少々

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呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/


 5月27日付け紙版・東京新聞7面の記事はwebでも
「共謀罪」法案の本会議投票行動 衆院(5月23日)
読める。
 PDFもある。国会議員である限り不逮捕特権を持つ
けれど、落選すれば平等な"一般人"に戻る。
 都議選が近いな。

 反対票を投じた無所属の中村喜四郎に関して、

<「おおっ」。共謀罪法案をめぐる23日の衆院本会議。ゼネコン汚職
 事件で逮捕、起訴された中村喜四郎議員が反対票を投じた際にどよめき
 が起こったが、実刑を食らって収監された“前科者”だけが共謀罪の本質を
 見抜いているなんてブラックジョークだ。治安維持法では、今の最高裁の
 前身とされる大審院が「治安維持法は違憲」との声を無視し、〈たとえ
 悪法でも臣民は従う義務がある〉と判示して拡大適用の片棒を担いだ>
(だから共謀罪はダメなのだ 警察と司法はかくもデタラメ)

 前川喜平さんが文科省の部下約2000人に当てて送ったメールの全文
(『梟通信〜ホンの戯言』2017年05月27日のコメント欄から探した。)


 山田風太郎のエッセイ集『風山房風呂焚き唄』を、『III 読書ノート』
から読み出した。
 前田愛『幻景の明治』のノートから引用、つまり孫引きする。

<「元田永孚と教育勅語」では、一見ただ国民道徳の規範と見える
 「教育勅語」が、その実、当時、民権運動の復活を畏怖した井上毅ら
 内務官僚の発想と、徴兵制度を盤石たらしめるため国民の「淳風美俗」
 を保守したいという山県有朋ら軍部の希望から、みごとに、その政治的
 効用にかなうべく内容や文章が改められてゆくいきさつが示される。
  さらに「『維新』」か『御一新』か」では、明治新政直後、民衆の
 間に世直しの期待をいだかせる「御一新」という名で呼ばれていたものが、
 いつのまにやら、もっともらしい、そらぞらしい「維新」という言葉
 [注:孫引き者によるボールド表示]ペンキを塗り変えられていった経緯が
 述べられる。
 
  以上、このエッセー集は、「権力の謀略」について語られた文章が
 主調となっている。しかも、その権力側の謀略や変心やスリ変えが、
 ただ想像ではなく、いろいろな文書による事実をあげて「ほんのとるに
 足りない歴史の細部を見直すことによって、思いがけない広がりを
 見わたせる」(著者の言葉の要約)結果となっている。
 [略]
  これは権力者側ではなく、逆にアウトサイダーの標本、例の村岡伊平治が、
 誘拐した女たちに向かって、「皆さんが日本国民として顔むけ出来ない
 ありさまを気の毒に思い、あなた方を真人間にして国家百年の大業に
 たずさわらせてあげたい」と、ぬけぬけと演説し、天皇陛下万歳を三唱
 させて「からゆきさん」として売り飛ばした話が「陰画の街々」にも紹介
 されているが、この怪論理こそ、そっくり明治の権力者のほしいままにした
 ものであった。
  しかも、二葉亭四迷が、「お国のために」彼みずからウラジオストクに
 女郎屋を経営したいと本気で考えたように、国民側もまたこのような
 怪論理を疑わず、素朴に熱狂的に「義勇公に奉じ」たところに、明治の
 凄まじさ、いとおしさがある。>(p189-190)
__わたしは、"いとおし"がれない。ヤワな戦後生まれなので、近代の
"おぞましさ"にしか感じない。

 高橋お伝や夜嵐お絹について、

<犯罪に関するかぎりは、現代[注:エッセイ・初出「朝日ジャーナル」
 78年12月8日号]のほうがもっと凄い女がありはしないか。むしろ小金
 欲しさに客を殺した売春婦や、痴情のために旦那を殺した市井の妾が、
 「たった一人」を殺しただけで稀代の毒婦の典型のようにその名を刻印
 されたことのほうに、明治の民衆側の自己規制のきびしさを私は見る。>
(p190)
__風太郎らしい見方だ。
 このエッセイは、ほとんど全文、引用・孫引きした。


     (山田風太郎『風山房風呂焚き唄』 ちくま文庫 2016初 帯 J)

5月29日に続く~





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by byogakudo | 2017-05-27 21:49 | 雑録 | Comments(0)


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