猫額洞の日々

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2017年 06月 10日

(2)山田風太郎『秀吉はいつ知ったか』読了+α

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~6月8日より続く

 『III 歴史上の人気者』の『敵役・大野久郎経兵衛の逆運』より__

< 彼[注:大野久郎経兵衛]は、[略]義挙には加わらなかった。
 彼にいわせれば、復讐などまったくの筋の通らない狂気の論理で
 あったにちがいない。
  殿さまが切腹を申しつけられたのは痛恨の至りだが、しかし殿中
 で刃傷(にんじょう)をしかけたのは殿さまであって、吉良のほうは
 無抵抗の被害者である。
  おいたわしいが殿さまの切腹もやむを得ないことであって、しかも
 それは吉良の意志とは無関係の幕府の幕法による処罰である。それを
 吉良に向かって恨みをむけるなど、公平に見て外道(げどう)の逆恨み、
 これは敵討ちにもならぬではないか。
 [略]
  彼の論理は、ついに世の容(い)れるところとならなかった。大衆の
 喝采(かっさい)を受ける正義はいくぶん狂気の分子をふくんでいる。
 大石内蔵助はそれを知らずして満足させたのである。と、いいたいが、
 内蔵助はおのれの狂気の論理が大衆を満足させることを看破していた
 のではないかと思われるふしがある。
 [略]
  事実でも物語でも、赤穂浪士事件の最大の被害者は吉良上野介
 だが、大野久郎兵衛やその一族子孫の薄運は、「大衆の正義」の
 いけにえというしかなく、その狂気の分子を含んだ正義をみずから
 はおこなう勇気を持たない民衆のうさばらし、もっと正確にいえば
 卑劣な残虐性によるといってもよさそうである。>(p228-233)

__わたしもそう思う。「忠臣蔵」の非論理性が、どうにも受け入れ
難いのだ。民衆の怒りのエネルギーが幕府に向かうのを恐れて、吉良
上野介をスケープゴートにしたのが「忠臣蔵」物語である。

 いまでも、いつでも使える大衆操作方法。

     (山田風太郎『秀吉はいつ知ったか』
     ちくま文庫 2015初 帯 J)

6月11日に続く~



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 加計学園については、文科省では形だけ再調査します、第三者は
入れません、内閣府では調査しません、という引き延ばし作戦で
お茶を濁し、会期切れ近くに「十分な質疑検討時間、30時間が
過ぎた」と称して自民・公明・維新、三党による賛成多数で、
共謀罪の参院通過・成立させるつもりだろう。
 解散総選挙に追い込む方法はないのかしら。


<「安倍首相が『徹底した調査をやるように』と指示した」という
 恰好をつけることで、「いい感じ」で都議選に突入したいと。
 この「総理指示」をリークしまくる。一方で調査をだらだら
 引き延ばしできれば会期中には結果を公表したくない。したと
 しても「問題ない」とする。 #加計学園>
(11:36 - 2017年6月9日)


 安倍総理の答弁を可視化する。質問に答えるのに何分かかる?

__耳で聞くよりは耐えられるが、読むのもなかなかに苦痛な
亜屁沈臓・答弁術(?)である。国民を疲れ果てさせようという
目的で、この話法を用いるのか。それとも馬鹿で気狂いだから、
こんな話法になるのか?





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by byogakudo | 2017-06-10 20:36 | 読書ノート | Comments(0)


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