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猫額洞の日々

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2017年 06月 16日

高円寺、villains へ(2017/06/15)

高円寺、villains へ(2017/06/15)_e0030187_19575250.jpg












 足の進みが遅いけれど、昨日は桃園川緑道を高円寺へ向かった。
ときどき射す陽が辛い。環七を渡る前に力尽き、ようやくJR高円寺駅
のキャフェ、BECK'Sに着く。いつも流れている60~70年代ポップス
もあって、安直にJohn Register気分に浸れる。

 地下鉄・新高円寺から戻るので(写真の)villainsを覗いてみよう。
 姉妹店Myriaとは対照的に、こちらは狭い。入って左手の壁の前に
さらに煉瓦が積まれ、より狭くなっている。
 床には薄い金属板。歩くと音がする。水たまりに置かれた敷石
みたいにも思える。冬か春先にちょっと立ち寄ったときよりもっと、
空間の密度が高まっている。
 ストリートの延長であり、洞窟も感じさせる室内。

 Myriaはギャラリー的、villains はもっとショップと、伺っていた
ように思うが、こちらも十分にギャラリー的である。

 古着を思想的に(?)追究してゆくと、時間とのレースになるだろう。
 色褪せて破れやほつれが見え、生地も薄く透けそうになり、しかし
それは堆積した時間の層がもたらす、異なるニュアンスの美である。
 うつくしいダメッジの古着。

 作られた当時は作業着としての機能しか考えてなかったかもしれない。
誰もそれがうつくしいとは思わなかったかもしれない。しかし時の推移は
服のコンディションに影響を及ぼし、それを見る目にも変化をもたらす。

 古さということから、古本と復刻版の違いを思い出す。ヨレて、ぼろぼろに
なった元版と、紙もインクも印刷技術も違うけれど、できるだけオリジナル
に近づけたいと努力して作られた復刻版は、似て非なるものだ。
 わたしは贋物の美に惹かれるが、本物志向の偽物は好まない。あれは
偽の贋物。

 来店者が続くので、おいとまする。新高円寺への道を辿ると、オープン
テラス風だったMyriaの開口部(中が隠れ家みたいなので、そう感じる)
に門柱2基と門飾りができていた。入口らしくなっている。

 高円寺は、新陳代謝を繰り返しながら個人商店が立ち並び続ける町だ。
今でもそんな町であるのは、考えてみると、すごいことかもしれない。
地方都市でこれは可能なのだろうか。



呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF

 60年安保の樺美智子忌、6月15日に共謀罪を成立させた安倍晋三。
 
 樺美智子さんの「死の真相」 (60年安保の裏側で) ―
60年安保闘争50周年 by御庄博実 「ちきゅう座」からの転載






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by byogakudo | 2017-06-16 19:12 | 雑録 | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2017-06-16 23:20
かつて通勤で堀の内から歩いて中央線の駅まで行きました。
新高円寺、中野、阿佐ヶ谷、気分で行き先を変えました。
本屋さんを見ている暇がなかったなあ。
Commented by byogakudo at 2017-06-17 21:34
お祖師様から高円寺や中野駅って、出勤前に歩くには、
かなりな距離ですね!


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