猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2017年 08月 06日

ダグラス・アダムス/安原和見 訳『さようなら、いままで魚をありがとう』読了

e0030187_1227546.jpg












 おどろいた、恋愛小説だった! 
 いちおうの主人公格、アーサー・デントがやっと、壊される前の
地球に戻れた、と思った途端、恋に陥る。
 それからは恋愛小説のパターンに、ほぼ忠実に展開する。ほぼ
いうのは、恋愛描写の合間合間に、どこかの宇宙船にいるフォード・
プリーフェクトの話や脇筋が入るから。

 恋人同士になるまでの、さまざまな可憐な障害__彼女が教えて
くれた電話番号を当たりくじの裏に書いてしまい、賞品と引き換えた
ことに後で気づくとか__を越えて、ついに結ばれたふたり(書いて
みるに、はずかしいフレーズ)アーサーとフェンチャーチ(姓じゃ
なくて名前!)は、満身創痍のロボット、マーヴィンの最期を看取る、
という感動のエンディングである。
 あんまり感動ものなので作者も照れるのか、本筋と何の関係もない
エピローグが加わる。

 アーサーとフェンチャーチがロサンゼルスに行くエピソードがある。
宇宙規模の時間と空間を旅してきたアーサーも、ずっと地球のイギリス
で過ごしてきたフェンチャーチも、アメリカ大陸を訪れるのは初めてだ。
 このときの、かそけき小咄が好き。

<サンタモニカに向かい、ふたりとも初めて太平洋を見た。
 [略]
  フェンチャーチが言った。「人から聞いた話なんだけど、この
 海岸でお婆さんふたりが話してるのを小耳にはさんだんですって。
 そのお婆さんたちは、いまのわたしたちと同じことをしてたの、
 つまり生まれて初めて太平洋を見てたわけ。長いこと黙って見てた
 らしいんだけど、しばらくしていっぽうのお婆さんがね、『なんだか
 ねえ、もっと大きいもんかと思ってたわ』って言ったんだって」>
(p209)

 あと1冊しか残っていない...。


     (ダグラス・アダムス/安原和見 訳
     『さようなら、いままで魚をありがとう』
     河出文庫 2006初 J)




 8秒間お辞儀したから、もう許すの?! なんてチョロッカな日本人。
騙されてるのが好きなのだろう。騙すより騙される方が後生がいい
とか思っちゃう性善説が、わたしは嫌い。

呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 「共謀罪」法施行 警察監視の独立機関が必要 法律家ら提言

 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2017-08-06 17:20 | 読書ノート | Comments(0)


<< 日本語感覚      鈴木創士氏のコラム『第89回 ... >>