猫額洞の日々

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2017年 09月 13日

(2)大庭萱朗 編『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1 放浪』読了 他

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~9月12日より続く

 あちこちに付箋があるが、『III 文学』の色川武大『乱歩中毒』
から引用したい。子供向けの大きな活字の本を読んでいた頃__

<『アンクル・トムズ・ケビン』なんてのは面白かったな。今でも
 憶えているが、エヴァという白人の美少女が登場して、心優しく
 奴隷たちに接する。そのために奴隷たちは制度上の奴隷である
 ばかりでなく、心までエヴァに捧げてしまうのである。完全に
 支配するとはこういうことだと、子供の私にだって直感でわかる
 から、自分もエヴァのようになりたいと思い、なったときのことを
 空想して、恍惚というものを味わった。
  空想というものは、奴隷を所有する楽しさと、自分が奴隷に
 なった時の恐怖とを、一緒くたに味わえるから、一倍コクがある
 かもしれない。で、奴隷解放をうたいながら、その裏で以上の
 ような楽しみを与える。小説というのはそういうものだという認識
 を得た。
  その影響で、私は、小学校の上級から中学にかけて、奴隷小説と
 いうものを探しては読みふけっていた時期がある。もちろん戦時中
 だし、どこにでもごろごろ転がっているわけではないが、古本屋を
 丹念に探すと、悪魔叢書的なものや、マイナーであざとい翻訳本
 などに、そういうものが混じっていたりする。
  あざといものはたいていつまらない。ひとつ上品な仮面を持って
 いる必要がある。けれども、作者にそういう楽しみを与える目的
 意識がないように思える本、たとえば家畜史の本だとか、愛犬や
 愛馬の物語などに、濃厚にそれが現れることがあるから油断が
 ならない。>(p372-373)

__双葉のころから芳し過ぎる、爛熟した東京っ子。



     (大庭萱朗 編『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1 放浪』
     ちくま文庫 2003初 J)


 東京新聞に連載中の玉袋筋太郎『私の東京物語』がいい。最後の
町っ子、東京っ子・世代だろう。ホームレスと公園の使用権を争って
仲良くなったり、ビートたけしの追っかけをしていた時にも遠慮しい
しい、だったり。
 新建材の住宅地や、あちこちの超高層ビル(地震がなくても40年も
しないうちにスラム)ばっかりなので、町っ子や東京っ子は、もはや
生存しない。





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by byogakudo | 2017-09-13 21:00 | 読書ノート | Comments(0)


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