猫額洞の日々

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2017年 12月 17日

(1)E・ゴーリー 編/柴田元幸 他訳『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡』半分

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 写真は11月27日(月)、JR中野駅北口を線路沿いに東に
進んでいたとき。
 左のアカトラを(フレーム外の)左側の家の階段で見た。
声をかけたが人嫌いのようで右手に逃げた。わたしたちも
同じ方向に進んだので、また顔を合わせる。
 アカトラがモノクロームの頭を越えて右手に行こうとする
瞬間の写真です。


 むかし読んだことのある短篇が多く、主にゴーリーの挿絵に
惹かれて買ったけれど、読み直して、こんなにかっこいい作品
だったのかと驚いたり、小説の構造に改めて気づいたりする。
 むかしはものを思わなかったのだ。

 W・F・ハーヴィ/宮本朋子 訳『八月の炎暑』は、たしか創元
推理文庫『怪奇小説傑作集』で読んでいる。話の進み方は覚えて
いた通りだが、こんなにとぼけてかっこいい短篇だったとは。
 しかも一種、SFだとも言える。

 物語は、19××年8月20日付けの画家の記述、という形式である。
画家はその日、裁判長に判決を告げられたばかりの被告席の男を描く。
 男は、
<怯えというよりも絶望のどん底>(p37)に在る表情をしている。
実際に目にした光景ではなく、頭と手が描いたスケッチだ。

 スケッチを<なんとなくポケットに入れ>(p37)たまま、酷暑の
午後、外に出る。
 暑さにやられて、見知らぬ石工の住い兼作業場に入り込むと、
石工の顔は、さっき描いた男そのものである。画家は近未来を
透視したのだろうか?

 石工が展覧会に出す石碑見本を見せてくれると、画家の名前と
生年月日が刻まれてあり、死亡年月日は、この物語の記述日、
19××年8月20日付けである。石工もまた、見知らぬ画家の近未来
を透視し、それまで接点のなかった二人の、時間と空間とがぴったり
合ってしまったのか?

 物語は、画家と石工の二人が19××年8月20日の終わる、夜の12時
を一緒に待つ場面で記述が終わる。近未来時の被害者と加害者になり
そうな二人の物語だが、二人の日常的な会話や書きっぷりの穏健さが、
控えめであるが故にサスペンスを引き立てる。外しっぷりが見事だなあ
と、再読して思う。

 R・L・スティーヴンスン/柴田元幸 訳『死体泥棒』も、解剖用の死体
を盗む話ではあったが、二重の記述になっていることに再読で気がつく
始末だ。いったい、何を読んできたのだろう。

 
     (E・ゴーリー 編/柴田元幸 他訳『エドワード・ゴーリーが
     愛する12の怪談 憑かれた鏡』 河出文庫 2012初 J)

2018年1月7日に続く~





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by byogakudo | 2017-12-17 21:31 | 読書ノート | Comments(0)


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