2018年 01月 26日
『I 芸人たち』は、前に読んだことのあるものが多い。この巻で いちばん面白いのが、『II 唄』という枠に収められたエッセイでは ないかしら。いちばんマニッシュな思考が展開されている、ように 思える。 「話の特集」の「なつかしのメロディ」という特集なのか(?)、 1979年9月号と11月号に色川武大名義で寄せた「みっちゃん みち みち」と「おまんこの唄」がいい。 < 私の経験では、歌として頭も尻尾もない、しかしまぎれもなく メロディであると思えるようなものが口をついて出て> きて、 <一瞬のうちに変化してしまう私の気持や状態に> ぴったりとひっつき、 <私の状態と一緒に風のように消え去って、二度と同じ物としては 現れない。 そういう塊りを、ともかくメロディという形で口の中から吐き だせる瞬間が、充足感がある。音楽とは本来そういうものである はずだし、その意味で音楽は不滅である。 私は音楽によって、他人と交情したいとは思わない。音楽は、 交情の媒体とするには、一面で観念的であり、一面で大味であり 、 一面で錯覚に巻きこみやすい。> (p169「みっちゃん みちみち」) < 何故ジャズクラブに出かけるかというと、そこに出ているミュージ シャンの多くは音楽を缶詰にして奏していないからである。[略] 実際に缶詰(パターン)を脱したプレーはそう多くないのだが、[略] 個人技や個人の情感を披瀝して見せてくれる。楽器をいじくっている から附帯的に音楽が奏されており、音楽はどうしても邪魔だという ほどではないが、できることなら、[略]それどころか、気持としては、 音すら無い方がよいと思うときがある。音楽自体と交際をしにいく のではない。[略] ジャズも、野球も、落語や格闘技も同じで、基本的には定まった約束事 の中で、いかに個人が個人的なことに固執しているかというその様相を 眺めにいくのである。> (p177-178「おまんこの唄」) (大庭萱朗 編『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ2 芸能』 ちくま文庫 2003初 J) 1月27日に続く~ <松本内閣府副大臣が辞任 米軍機事故の国会ヤジで引責 松本文明・内閣府副大臣(自民党)は26日夕、安倍晋三首相と 首相官邸で面会し、沖縄県で続発する米軍機の問題をめぐって 国会で「それで何人死んだんだ」とヤジを飛ばした責任を取り、 辞表を提出、受理された。 松本氏は25日の衆院本会議で、共産党の志位和夫委員長が 代表質問で米軍機の問題などに触れた際、議員席からヤジを 飛ばした。首相に面会後、記者団に「不規則発言で、人が亡くなら なければいいのかというような誤解を招いた」と述べ、「沖縄県民、 国民の皆さんに迷惑をかけた」と謝罪した。 首相からは「この国が大変な時期なので緊張感を持って対応して もらわないと困る」と注意されたという。米軍普天間飛行場の移設先 である辺野古を抱える同県名護市の市長選の告示が28日に迫る中、 首相としてもその影響を考慮し、事実上更迭したとみられる。 松本氏は当選4回。昨年衆院選は東京7区で落選して比例復活した。 2015年10月~16年8月と17年8月から現在までの2回、 内閣府副大臣を務め、1回目は沖縄北方も担当していた。 共産党の小池晃書記局長は26日の会見で「沖縄北方担当もやった方。 『安全性を確保する』と繰り返した首相の国会答弁とも全く反する暴言だ」 と批判した。> (https://www.asahi.com/articles/ASL1V627JL1VUTFK02C.html) __この記事では、「不規則発言で、人が亡くならなければいいのかという ような誤解を招いた」と要約されているが、夕方見たTVニュースでは、もっと 盗人猛々しい弁明だった。 "ワンセンテンスだけ捉えられて、誤解されてしまった"みたような、 厚かましい辞任の弁だった。血圧低めのわたしでも、思わずカッと上がる ような度し難い発言だったが。 自民党は、猛々しい盗人を主領としているから手下もそうなる。 右翼だったら「恥を知れ、自裁せよ」って言えるかもしれないが、 原理主義的リベラルなので「自省したら」と言おう。松本文明に 自省能力があるかどうか知らないが。 呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/ 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)+東京都の 安保関連法(戦争法)に賛成した議員名 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る 「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動 上記のPDF
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by byogakudo
| 2018-01-26 21:58
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