2006年 02月 10日

「血に飢えた悪鬼」読了、

(ディクスン・カー 創元推理文庫 80初)である。おそらくカーの最後の作品(72年)
らしい。
 邪推あるいは妄言であるが、これは当時のフリー・セックス・ブーム?を
揶揄する意図があったのではないか。p89で、主人公キット・ファレルに向かって
友人のナイジェルが、自分の妻が別人ではないかと訴える;
   
   <「・・・愛する女性と、何度かベッドをともにするうちには、その女性の
   愛情の表現型というやつを覚えこむ。・・・きみだって、ベッドでにせものに
   騙されはしないだろう。・・・」>

 時代背景はヴィクトリア朝ロンドンである。名探偵役はウィルキー・「月長石」・
コリンズが勤める歴史ミステリで、謎の発端がこれであり、最終的には秘密裡に
夫婦交換を円満に実行して 世間の噂からお互いの身を守ろうという、大団円が
待っている。

 人類の性生活なんて、ことさらに新しいも何もありはしない、おおっぴらに
見せびらかすか、煩くならないよう こっそり行うかの違いしかないと、カーは
考えたのではないかしらと思った次第である。

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by byogakudo | 2006-02-10 20:34 | 読書ノート | Comments(1)
Commented by 美咲歌 芽句 at 2006-02-10 22:36 x
鈴木創二さま
初めまして。9日の鈴木さんのコメントについてお答えします。
ジェファーソン氏というのは、まさに高円寺で「ジェファーソン」というロック喫茶をやっていた、あの人です。モスラという名も懐かしいです。あなたもあの時代の方なんですね。もしかしたら、あなたともどこかでお会いしているかもしれませんね。
なんとなくですが、いずれお会いできるような気がします。
イングリット・カーフェンの写真、ありがとうございました。


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