2006年 02月 24日

「神々がほほえむ夜」途中

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 オランダ・ミステリに味をしめて?カナダのミステリに手を出した。お師匠
さんを見習って、ダメモトで知らない小説家を試してみる。悪くない。

 ウェテリンクと違い、こちらは一人の警官を主人公にしている。トロントの
大学教授がモントリオールの学会中に殺され、うだつの上がらない警部が
担当することになる。カナダもアメリカと同じように他民族国家であり、英仏語を
国語とすると言いながら、英語が主言語であることなぞ、カナダ社会の様子が
描写されている。

 カナダと聞くとグレン・グールドとレナード・コーエンしか浮かばなかったが、
アメリカほどではなくとも やはり人種差別が存在している。主人公の警部は
アングロ・サクソン系のトロント人、奥さんはプリンス・エドワード島(「赤毛の
アン」を忘れていた!)出身のスコットランド系でお金持ちの家柄、家庭内でも
時々 人種・階級に根ざした問題が生じない訳でもない。

 半分強読んでいるが、捜査はじわじわとしか進まない。関係者への聞き込みに
明け暮れる警部だが、カナダの警官は奥さんに事件の内容を話したりしていて、
いいのかしら? 奥さんで思い出したが、出てくる女性全員の一人称が「あたし」
なのは、フェミニストに叱られても知らないぞと言いたくなった。年齢・身分に
関係なく「あたし」である。翻訳者は気付いていなかったのだろうか?
                  (エリック・ライト ハヤカワ文庫 85初)

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by byogakudo | 2006-02-24 18:24 | 読書ノート | Comments(0)


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