2006年 03月 04日

「東京物語 昭和史百一景」途中

 自分の知っている場所の歴史の方に興味が行く。説教強盗の住んだ巣鴨の長屋と
言われても、土地勘が働かないのでイメージが浮かび難い。

 だから「闇金融『光クラブ』 中野区鍋屋横丁」なぞには、とても惹かれる。銀座
松屋裏手に越すまで、最初の「光クラブ」は鍋屋横丁にあったと記されているが、
いまの地番で言うとどこだろう? たぶん1階ではなく2階にあったと、I 文庫さん
とも推理が一致したけれど、具体的にはどこと指摘できない。なんとなく残念である。

 「二・二六事件処刑地 代々木公園」の項では、十年以上前 税務署に行った日の
できごとを思い出した。
 やっと終わって帰るさ、何故ここに観音像があるのかなあと ぼんやり眺めていたら
声をかけられた。見知らぬ中年男性だ。
 この像は二・二六で処刑された人々の慰霊碑でと、説明文の前に連れて行ってくれ、
彼の親戚も連座して処刑されたと言う。それから戦争の話になったのか。彼自身は
敗戦時に軍属だったが、外地には行かなくてすんだらしい。

 話を聞きながら、彼は自分の家族とはこの話をしたことがない、見知らぬ他人
だからこそ、生き延びてしまった辛さや思いを 抑えながらも語ることができたのでは
ないか という印象を受けた。
 「亡くなった方の分まで生きることが必要ではありませんか」と、 賢しらな言葉を
持ち出す余裕はなかった。

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by byogakudo | 2006-03-04 16:37 | 読書ノート | Comments(0)


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