猫額洞の日々

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2006年 03月 27日

「都市の記憶 美しいまちへ」

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 三人の著者の三番目、小澤英明という弁護士が何故加わっているのかしらと、
不思議に思った。巻末で明かされる。美しい街並・調和のとれた街区を作り、
維持するための税金控除システムを考えた人だった。

 鈴木博之氏は建物保存のために登録文化財制度の活用を訴え、小澤氏は建物のある
街区全体を美しく維持し続けるために、美しい街並であればあるほど、税制上 有利に
なる制度を提案する。

 まだ途中までしか読んでないが、地元の「街並協定団体」のトップに「登録景観
設計士」を置くのがミソだろう。いくら住民同士で話し合ってもらちがあかない時、
美の判断士「登録景観設計士」の鶴の一声「こちらの方がより美しい」で決まるのだ。

 素敵なアイディアだ。日本の街の最大欠点が街並の不調和にある。こちらにポスト・
モダーンあれば、隣はショートケーキ風建売り、またその隣がギンギラの量販店・・・
いい考えだと思うが、街並を自分たちの意志で美しく保とうという公共意識をまず
涵養しなきゃならない、最大の問題もある。

 自分だけ目立てばいいという情けない風潮を改革するのは、一朝一夕にはできない。
そこで、街並が美しければ税制上もメリットがある、不動産価値も上がるという
小澤案の出番である。この手があったか。

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by byogakudo | 2006-03-27 12:33 | 読書ノート | Comments(0)


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