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猫額洞の日々

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2006年 04月 18日

「けっこう凄い人」

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(泉麻人 新潮文庫 92初)を昨夜読む。バブル経済まっただ中の 85年から86年に
かけて「小説新潮」に連載されたインタヴュー集だ。

 85-86年というと、わたしは何をしてたってけ? 世をはかなんで部屋に
籠ろうとしていた頃、十数年ぶり(あるいは二十年ぶり)にTVを見るように
なった頃か。

 その頃ブレイク(死語ですか?)した人々だが、文庫化された92年度にもほぼ
全員 著名人のままであるようだ。日本で有名人というと、イクオールTVで見かける
人になるけれど、取り上げられた人々は皆20代から30代、カタカナ職業の人々
である。著者自身、" コラムニスト " だ。
 いまいち、このコラムニストが解らなくて、朝日新聞の「天声人語」を書く人は
コラムニストですか? ナンシー関は、コラムニスト?__彼女は批評家と呼ぶ
方がピンと来る。

 文庫化された92年からも もう15年くらい経っている。取り上げられた人々は
相変わらず著名なままであるようだ。凄い。やり続けることがプロフェッショナルの
条件であるが、見抜いた泉麻人もプロである。いまは全員が40代、この人たちが
どんな老人になるのか、興味はある。才能ある人が目につく 五月真理矢の世代ですね。

 東京っ子の泉麻人が、どんなきっかけで東京を意識するようになったか、そこにも
興味がある。地方出身者を意識することから逆に自身の東京性を意識することに
なったのか、東京のどの地域で生まれ育ったか から人物考察するようになったのは、
いつからなのか?等、知りたい。

by byogakudo | 2006-04-18 13:22 | 読書ノート | Comments(0)


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