2006年 04月 21日

散歩

 古書会館がお休み。荻窪に行こうか、いや、市ヶ谷界隈を歩きたい。天気も
悪くないじゃない? 少し風は冷たいけれど、歩くには気持がよい。

 いつもと違い、まず散歩である。肩に重い荷物を背負わずに歩くなんて、何年ぶり
だろう。ふたりとも昔は延々と歩いていた。
 かつてのお屋敷街は、だが、相続税がいけないんだ、着々と集合住宅化しつつある。
虚しく哀しい。でも残り香をせめて味わう。

 眼力と脚力を使い果たして(情けない)、九段下タリーズに休む。あまり ゆっくり
すると、このまま帰ってしまいたくなるので腰を上げる。さて、何かあるかしら?

 こんなに文庫本ばかりで、いいのか? 明日の新着欄はどうなる? 何とかします、
と言いつつ、(ほぼ個人用の)「古書殺人事件」(マルコ・ペイジ HPB 83再)が手に入って機嫌がいい。
 早川書房は復刊する際、翻訳者も元版も改めずに出すのが問題だ(元版の誤植や
明らかな翻訳ミスも訂正されないままだから)と書いたけれど、この本に関しては
低コスト路線を支持する。扉裏・登場人物表の印字の塩梅が好きなので。

 <ジョエル・グラス・・・・ニューヨークの古書商。
  ガーダ・グラス・・・・・ジョエル・グラスの妻。
  ドック・ドーラン・・・・ジョエルの友人, 古書商。
  エイブ・セリグ・・・・・古書商, 殺される。
  ・・・(以下省略)・・・>
 本では、「ニューヨークの」や「ジョエル・グラスの」等、カタカナ表記部分の
活字が小さく、1行で収まるように工夫されている。また、「ジョエルの友人, 」と
読み点「、」でなく、カンマ " , " が使われたりしているのが愉しい。
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by byogakudo | 2006-04-21 20:50 | 雑録 | Comments(0)


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