失礼! 「古書殺人事件」は85年だかに改訂版が出ているようです。
たぶん、そっちの方が面白く読めそうだが、旧版でもそれなりに?読んだ。
原作は38年初版、ラナ・ターナーの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」が製作
されていたかどうかは ともかく、まだ悪女は金髪ではなくブルネットだ。
<・・・「若い女だ。」・・・「非常に美しい。彼女を難儀な目にあわせたら
承知しないぞ」・・・「背は高い、脚もきれいだ、服装もスマートだ。」
「ブロンドかね?」
「いや、ブルネットだ。しなやかな手をしている。・・・」>という、ピアノの
上手い悪女だった。
55年訳であるが、もうメートル法の時代の筈なのに、
<彼はこの四十五分間に、ウイスキーを六合も飲んでいた。>とか、
<「万事好調よ、スティーヴ・・・八ポンド(約九百六十匁)の赤ちゃんよ、
はねまわってるわ・・・」>と尺貫法表記なのは、まだ当時の青年たち・大人たちに
こちらの方が解りやすかったのか? 新訳ではどうなってるのだろう?
(マルコ・ペイジ HPB 83再)
そして、昨夜から「魔法使いの弟子 批評的エッセイ」に取掛かる。