猫額洞の日々

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2006年 06月 19日

「ながい眠り」読了

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 面白かった! 地道?でしっかりした警察小説。好もしい。現代アメリカの
小説家だから、1〜2行おきに冗談めいたフレーズが頻出したりしやしないかと
実は心配だったが、適度なヒューマーやウィットで助かった。神経症的に読者への
ご機嫌伺いが続く小説は、暑苦しくていやだ。

 p76~77から引用:
< ウィルクスが炎の上にスプーンをかざしてヨードチンキを温めはじめると、
フェローズはその紫がかった蒸気があたるように白紙のメモ用紙を掲げ持って
前後に揺すり、二、三分してヨードチンキの蒸気がすっかり紙に浸透すると、
わきに置いて冷ましにかかった。・・・(中略)・・・
 ふたりが見守る中、紙はしだいにうっすらと青みを帯び、さらに時間が経つに
つれ、圧跡がわずかに濃い青色に変わっていった。そして最後には、はっきりと
読みとれるまでになった。>
 筆圧が強いので、いつか試してみよう。蝋燭の熱で可能だそうだから。
                  (ヒラリー・ウォー 創元推理文庫 06初帯)

 弊店にはヒラリー・ウォーってあったかしら? あれば今夜はそれ、なかったら、
「骨の島」に戻ろう。
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by byogakudo | 2006-06-19 12:32 | 読書ノート | Comments(0)


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