2006年 06月 23日

「花崗岩の街」〜「あなたをつくります」

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 感想文の前に、今日手に入れた本から少し記しておく。

 6月10日(土)のブログで「建築写真図譜」を紹介した。この本の見返しには
日付・記名にプラスして「22.5.20. 新宿二幸ニテ」とある。
 昭和22年に二幸(今の新宿アルタ)があったのは理解できるけれど、二幸は
食料品を扱うところだ。そこに本屋が入っていたのだろうか?

 今日 五反田で「東京風物名物誌」(岩動景爾 東京シリーズ刊行会 昭和27年新訂3版)
 を買った。初版は昭和26年である。p309の新宿案内を引用すると:
<・・・これらの中に聳え立つは食料品専門デパート二幸、旨い物なら
何でもといふので山幸海幸の語に因んで二幸と名付けたものらしい。広大な山手
住民の家庭の需要を考へて三越の建てたものにして又三越の直営食品工場の製品の
捌き処。三階の展覧会場は借用料は無料である。・・・>

 昭和22年段階で昭和26~27年に見られるようなビルがあったかは疑問であるが、
あったとしたら、この三階の展覧会場で、古本市みたいなものが行われたのでは
ないだろうか? 
 昭和22年というと、たしかお米が不作で食料事情がひどかった頃だ。とすると、
闇市マーケットに毛の生えたような建物の二幸で、食品も他の物も一緒に売られて
いたのだろうか? どなたか当時の二幸についてお教え下さい。

 さて、「花崗岩の街」を昨夜読み終えた。鴎外「大発見」に、後年の補遺として
加えたくなる一節が見つかったので、これも記しておこう。ケルト文明とは何ら
関係しなくて申訳ないけれど、p124から:
< 「警部!」インスクの姿を見るなり、巡査は鼻をほじるのを中断し、さっと
直立の姿勢をとった。>

 アバディーンは雨上がりには、濡れた花崗岩が陽射しを受けて街全体が銀色に輝き、
とても美しい光景になるそうだ。RICOH GRD 向きの景色であろう。
 今日もS は5~6kg(わたしが4~5kg)を抱えながら、再開発を待つ五反田風景を
撮っていたが、RICOH GRD の開発スタッフはスピード・フリーク揃いではなかったか
と疑われるほど、エッジのきいた写真が撮れる。まるで「結晶世界」みたいに。
                  (スチュアート・マクブライド HPB 06初帯)

 昨夜から、地下鉄内でも、「あなたをつくります」(フィリップ・K・ディック
創元SF文庫 02初)。相変わらず ぶちぶち言ってるフィリップ・K・ディック・・・。
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by byogakudo | 2006-06-23 19:42 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by tracy at 2006-06-25 18:47 x
新宿二幸がアルタに変わった時のオープニングイベントはヒカシューでした。なぜ、彼らだったのか未だに疑問です。
Commented by byogakudo at 2006-06-26 11:58
それは初めて知りました。きっと電通か博報堂の提案でしょう。
「今や時代のトレンドはテクノだ!」「オルタナティヴにスィッチ
しよう」とか何とか言って。(夕べもっと酷い悪口を考えていたのですが、一晩経ったら忘れました。広告代理店に関して、偏見があります。)
またお二人で遊びにいらして下さい。


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