2006年 07月 22日
「まーた、趣味本に走ってる!」という内心の懲罰的声を耳にしたのは 新着本としてアップしてからである。見つけて買って帰るとき聞こえたのは 「わたしが買わずに誰が買うの?」であった。新着欄トップ " We Japanese " の 話です。 箱根宮の下「富士屋ホテル」刊の英文日本案内記、元の紺色がグレイに色あせた 帙の背表紙、題箋の文字も判読できないが、カンが働く。 開けてびっくり、淡い緑色の絹張り・和綴じ本、アールデコ風レタリングで 縦に We Japanese と題箋が貼ってある。おぉ! ここで無知をさらけ出すと、帙の紙質は色紙にあるような銀粉混じり、和紙の 本文頁も金粉混じりの紙が使われている。それぞれ、固有名詞では何というの でしょう? 中身は要するに外国人観光客のための日本案内であるが、一項目一頁で記されて いて読みやすそうだ。日本の伝統風俗・歴史・文化・生活習慣等、およそ民俗学的 対象が網羅されている。当時の日本領ということで、台湾の首狩り族の紹介もあれば 十二支の中で丑年を見てみると、丑の刻参りの解説が出てくる。巻末は日本の ことわざ特集、どれも英文解説と英訳ことわざ付きである。 やっぱり趣味に走った選択でしょうか? 全頁 写真や挿絵入りで愉しい本なのだが。 2015/02/04に続く~ 2017/06/29にも多少~ 「おしゃれ案内 ハイカラとはどうすることか」(マダム・マサコ 光文社カッパ ブックス 59年10刷)は、口絵と本文写真はすべて「ヴォーグ」による ってとこが 出版時のキャッチコピーだったに違いない。マダム・マサコという名は、むかし 母親が取っていた「婦人画報」でよく目にしていた。これも愛らしい本です。 今週もよろしく! 新着本
by byogakudo
| 2006-07-22 14:58
| 読書ノート
|
Comments(0)
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ■ねこ新聞
■月刊ねこ新聞Twitter ■蟲文庫 ■kissa e(@higashi-koenji) ■往復書簡 ■旅猫雑貨店 路地裏縁側日記 ■海ねこ的 日々の暮し ■森茉莉街道をゆく ■山崎阿弥 ■サイコ☆ヒステリック 徒然日記 ■穴熊 日記 ■だらだら放談 ■鈴木創士 ■安柊有人(@sosi-suzu)・Instagram ■西谷修―Global Studies Laboratory(GSL) の後継ブログ ■nibuya(@cbfn) ■so_kusumori ■楠森總一郎 EROS VERSUS ■hirose tadashi|photographer ■kizashino ■きざし乃 栞 ■do-do ■スローラーナー ■muttnik ■やっぱりモダニズムが好き! ■かめ設計室 ■建築ノ虫 ■ご近所の日々 ■素人魂~特濃魚汁~ ■素人魂@いたちょ ■胡乱亭 ■梟通信~ホンの戯言 ■左平次(@saheiziinokori) ■花も嵐も踏み越えて鉄道人生44年 ■PAPERWALL ブックデザイナー日下潤一の日々 ■daily-sumus3 ■藤原編集室 ■退屈男と本と街 ■古本屋ツアー・イン・ジャパン ■okatakeの日記 ■ギャラリー ときの忘れもの ■ときの忘れもの@twitter ■銀座レトロギャラリーMUSEE ■痩せたり太ったり ■橋場一男 ■Tracy Talk・・・ ■Unknown Pleasures ■メグブログ 美咲歌芽句 ■亜湖公式サイト ■五月真理矢写真館 ■ヒゴヒロシ ■坂本弘道公式サイト ■三信ビル保存プロジェクト ■逗子なぎさホテル ■わき道にそれて純喫茶2 ■アトリエ プティカ 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||