2006年 07月 24日

まだ「言語文化のフロンティア」を読み続ける

e0030187_12571224.jpg














 p113の4行目、
<「きんきん」たらんとするには役不足であった金村金兵衛先生の
邯鄲(かんたん)の夢(ゆめ)だったわけである。>

 恋川春町「金々先生栄華夢(きんきんせんせい えいがのゆめ)の内容説明文に
発見したケアレス・ミス。ボールド表示した「役不足」が誤用である。

 「きんきん」は「カッコイイ」相当語らしいが、「きんきん」たらんとして
江戸にやって来た金村金兵衛青年が、カッコヨクあるには力不足だったと
するべきところを、間違えて反対語の「役不足」と記されたのだろう。
 重箱の隅探検家による今日の発見報告でした。でも、これは よく間違う言葉だ。
わたしが間違わないのは、森茉莉「恋人たちの森」を読んだおかげである。

 絵のブローカー的アルバイトをパウロに紹介する時のギドウの言葉、
<「僕じゃ少し役不足だね。みんなパウロを素人としてみているんだから、
幾らか解っていて、感じがよけりゃあいいんだ」>
 この使い方が正しいと知っていただけの話。
[PR]

by byogakudo | 2006-07-24 12:57 | 読書ノート | Comments(0)


<< フォト・セッション=芽句      「江戸団扇」は読了、「言語文化... >>