猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2006年 08月 20日

「鮮血の音符」途中

e0030187_1419328.jpg













 どれだけ退屈できるかと、またフレンチ・ミステリ、しかもハードボイルドである。
リヨン郊外の真夏のジャズ・フェスティヴァル会場で、テロ組織の残党が殺され、
組織員と間違われた主人公が黒幕を追求する破目になる。

 無茶な主人公だ。警官の友だちに頼まれて引き受けたのだが、いくら友だちの
携帯電話が通じないからって、黒幕らしき男を見つけて直接 男に電話!する(しかも
自宅から!)のは無茶苦茶である。
 制限文字数にやっと気づいて、大慌てでクライマックスに持って行こうとしている
のか、と思ってしまった。

 ジャズには詳しい小説家らしい。p86より引用する。キュルベイエが主人公名:
< 「きみ、今晩出演するミュージシャンたちのことを知ってるかい?」と、
ピエルドがキュルベイエに訊(き)いた。
  「全然知らないね。」と、キュルベイエが答えた。「しかし、トム・ハレルの
ことはよく知っている。アムステルダムで死んだチェット・ベーカーを褒めたたえる
ため、彼は一九八八年にカルテットを結成したんだが、そのときわれわれは彼の
才能を見出した」>
                    (フランソワ・ジョリ 角川文庫 96初)
[PR]

by byogakudo | 2006-08-20 14:19 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「鮮血の音符」読了      「皮膚の下の頭蓋骨」読了 >>