猫額洞の日々

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2006年 08月 27日

「映画を夢みて」他

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 (title: 龍吐   
       等々力不動尊の写真です。拡大してご覧下さい。なお、昨日の
       写真を渓谷のものと差替えましたので、そちらもどうぞ。)

 数年前に読んだらしい「映画を夢みて」(小林信彦 ちくま文庫 98初)、再読。
らしいと言うのは、大急ぎで読んで憶えていないから。今回もまた大急ぎで読む。
若くてスピードのある文体につられて急いてしまう。喧嘩っ早いところも魅力だ。

< イアン・フレミングぐらいになると、しぶしぶ認めるが(というより、一旦
ウケた、売れた、となると、くるりと褒め出す<批評家><評論家>がどの分野にも
多い。もっともらしい理論で、おのれの一八〇度転換を意味づけるわけだ)、日本では
このテの仕事を軽視する傾向があるのは歎かわしい。山田風太郎がマスコミにやっと
認められたのは旧作の忍法帖全集が売れたためだが、「くの一忍法帖」の映画化の際、
一プロデューサーが「世界でこのくらいきたねえ小説はないよ」と放言した
と、「週間サンケイ」九月十四日号に出ていたのは、映画プロデューサーがなにを
抜かしやがると思ったものだ。この程度の人間がプロデューサーをやっているのじゃ、
テレンス・ヤングほどの作品もなかなか作れまい。> p331~332

 この勢いで寺山修司や白坂依志夫にかみついている。素敵。

 他に「新橋夜話」(永井荷風 籾山書店縮刷版 16年6刷)を巻末の戯曲「わくら葉」
だけ読むつもりで「色男」に及んだり、イアン・ワトスンはないがしろにされて
いたり。

  新着本
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by byogakudo | 2006-08-27 13:04 | 読書ノート | Comments(0)


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