猫額洞の日々

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2006年 09月 20日

「歌う砂」読了

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 好きだ! 「裁かれる花園」とは違って本格推理だが、文句のつけようがない。

 ヘブリディーズ諸島で野生の力に?より回復を促されたアラン・グラント警部は
閉所恐怖症も克服して、飛行機で英本土に戻って来る。諸島のひとつ、クラダ島で
「ケイリー」という歌とトークの演芸会に出席して、最後のフォーク・ダンスに
参加したりしたおかげであろう。

 謎めいた詩が意味するのは、ヘブリディーズ諸島ではなく、アラビア半島では
ないかと気づいた警部は、さすがにアラビアまでは行かないが、マルセイユまで
捜査に赴く。列車の中の死体に関心を抱いたおかげで、あらゆる神経症症状から
回復できたグラント警部は、死者の名誉回復を済ませ、無事、勤務に復帰する。

 このつまんない要約にめげないで、ぜひ、お読み下さい。
          (ジョセフィン・テイ 論創社海外ミステリ19卷 05初帯)

 最終頁は、既刊と刊行予定本の目録に充てられているが、第19卷「歌う砂_
グラント警部最後の事件」作者が、M・R・ラインハートになっている。重箱の
隅探検家としては、嬉しく、見逃せない。
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by byogakudo | 2006-09-20 12:14 | 読書ノート | Comments(0)


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