2006年 10月 01日

旧今泉篤男邸

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(写真は池田山で撮影)

 建物の保存維持に関しては、ほとんど連戦連敗記録が続いているが、
いい加減もう、勝ってもいい頃合いではなかろうか。

 昨日の東京新聞夕刊によれば、世田谷区等々力の「旧今泉篤男邸」が
解体されようとしている。板倉準三の残した「木造モダニズムの傑作」と
呼ばれているそうだが、近代建築保存がやっと承認されつつある?現状では、
シンプルな民家故に、不景気故に、文明度の不足故に、解体が迫る。

 世田谷区は、建物の重要性は認めるが移築用地がないと、保存を訴える
NPO法人「せたがや町並保存再生の会」が要請した「公共施設としての
活用」案に難色を示しているという。

 たとえば税制からの援助はできないだろうか? 一部2階建てのアシンメトリな
屋根の美しさ、長い傾斜を見せる屋根の後ろには欅の大木も見えるこの建物は、
この地にあってこそ美を発揮できるのではないか。

 解体話の発端に相続税問題があるのかどうか解らないが、もし相続税免除
システムがあったら、どれくらいの建築物が生き残れたことだろう。そろそろ
連戦連敗記録を止めよう。うつくしい国を造りたいって言うのなら。 
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by byogakudo | 2006-10-01 14:41 | 雑録 | Comments(0)


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