猫額洞の日々

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2006年 10月 05日

「列のなかの男」読了

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 ジョセフィン・テイのデビュー作だそうだ。但し男性(ゴードン・ダヴィオット)
名義で出版。あとがきによれば<同じ時期に活躍していた女性作家アントニー・
ギルバートの場合と同様に、ミステリにおける女性作家のブランドがまだ
確立されていなかったからであろうか>。

 どうだろう? 小説や小説家の存在が確立されたのが19世紀だとして(文学史を
知らないので、あくまでも仮定)、女性名で発表するのが不利だったということ?
 ミステリではないがジョージ・エリオットというのがあった(読んでない、
読んでない!)けれど、いまでも海外の女性ミステリ・ライターは名前には
頭文字を使う例が見られる。P.D.ジェイムズとかA.J.オード、B.M.ギル等。
 これは女もすなるミステリというブランドが確立されたとはいえ、女性性の
強調を憚る意識の産物だろうか?

 まだお借りしている本が残っているのに、「近くてそして遠い仲」(吉行淳之介編
新潮社 85初)を覗く。岡鬼太郎「老妓物語」が読みたくて。ルビを含めて仮名遣い
表記は原文のまま、ってとこが素敵。
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by byogakudo | 2006-10-05 14:14 | 読書ノート | Comments(0)


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