猫額洞の日々

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2006年 10月 19日

「アプルビイズ・エンド」途中

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 「はぐらかされたような感じ」とお師匠さんの仰るマイケル・イネス
「アプルビイズ・エンド」。半分弱現在では、わたしは好きだ。読み終えたら
同じ感想を抱くかも知れないけれど。

 知的な警察官、ジョン・アプルビイ警部が捜査に赴く途中、雪のため下車する
駅が、その名もアプルビイズ・エンドである。自宅に泊るよう勧めてくれた
旧家の人々も知的で、交される会話は、ぶんがく的戯れ言に満ちあふれる。
いやみにならないところが良い。

 しかし、イギリス人は風邪を引かないのだろうか。以前読んだミステリ
(もはや速やかにタイトルも作者も忘れた)で、スコットランドの警官たちも
冬の雨の中、捜査に従事していたが(数日後、ようやく警察署中に風邪が
蔓延する)、乗っていた馬車が川に流され、スカートを濡らした旧家の
令嬢は、平然と雪道を歩いてアプルビイ警部を自宅に案内する。
 翌日の朝食シーンでも別に風邪は引いていない様子である。寒さに異常に
強い体質なのかしら。
                  (マイケル・イネス 論創社 05初帯)
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by byogakudo | 2006-10-19 12:48 | 読書ノート | Comments(0)


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