猫額洞の日々

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2006年 11月 16日

「大聖堂は大騒ぎ」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 昨日、英米人が封筒にノートすると書いたが、後半、フェン自身が
メモする場面が出てきた。
p236< ポケットからよれよれの紙を数枚取り出すと、べつのポケットから
    ちびた鉛筆を取りだした。> 
 ここでも手帳ではない。英米人が手帳を持ち歩かないとは思えないのだが。

 翻訳者(滝口達也)はカタカナ語原音表記主義者らしい。例をあげれば、
p32: 「車室」にルビが振ってあるが、「コムパートメント」とM・Nの
  表記を違える。
p38: 「カーネイション」と、二重母音の長母音表記を避ける。
  p68の「ハリイ・ジェイムズ」も同じく。
 そもそも主人公のフェン教授からして、「ジャーヴィス」にあらず、
「ジャーヴァス」・フェンである。

 慣れの問題であるから原音表記でかまわないと思うが、吉田健一訳で
「チャールズ」ではなく「チャールス」と書かれていると、それはそれで
優しくうつくしい響きを感じる。
               (エドマンド・クリスピン 国書刊行会 04初帯)
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by byogakudo | 2006-11-16 12:49 | 読書ノート | Comments(0)


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