2006年 12月 17日

「チェルシー連続殺人」読了

 2-3日かけて「チェルシー連続殺人」(ライオネル・デヴィッドソン 集英社
79初)を読む。原作は78年刊。

 チェルシーはホテルではなく、ロンドンのそれである。危うく被害者に
なるところだった老婦人が、トランジスタ・ラジオで聴くのが、ストーンズの
歌声__<あの歌を聞いたときは厭でしかたがなかったけれど、それでも
笑いださずにはいられなかった。「年をとーるのはうーんざり」とかれらは
歌った。>(p229下段。読んでるときは気にならなかったが、ハードカヴァ
2段組みだ。)

 チェルシーに住んだことのある画家や詩人と同じ頭文字をもつ人々が
続けざまに殺される、という物語。いつも犯行現場に近いところに出没して
いるのが、金欠にもめげずサイキデリックな自主映画をつくるろうとする
3人組。
 全員チェルシー美術学校出身であるが、白人青年は中国人経営のジーンズ・
ショップに勤め、もう一人のゲイの白人は出身校で教える、アフロヘアで流暢な
フランス語を話す黒人青年はフレンチ・レストランの人気ウェイターと、
風俗的にも愉しい。

 もちろん事件は解決するけれど、あまりが出る。つまり、これ以外にも連続
あるいは個別の殺人事件があったことが最終的にわかる、というエンディング
なのです。のんきでいい。

 ただ、80年頃の出版物の紙質のひどさ! 20年やそこらで、こんなにヤケる
なんて・・・読み捨ての時代が始まっていた。
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by byogakudo | 2006-12-17 16:45 | 読書ノート | Comments(0)


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