2006年 12月 20日

「黒いハンカチ」読了、「時の娘」へ

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 ほんわかした印象の変わらなかった「黒いハンカチ」だが、外国語の
カタカナ表記においてはかなり原音主義者、長音記号も使わない。

 例を挙げれば、クリイム色、ハンド・バッグ(当節、中グロは使わない)、
頁(ペエジとルビしてある)、ケエス(これはケイスじゃないのね)、
レコオド、ラ・メエル、米(メエトルとルビあり)、イミテイション、
第1編「指輪」だけでも、この通り。

 登場人物名も中グロつきのカタカナ表記なのは、翻訳もののユーモア
探偵小説みたいな気分を出したかったからじゃないかと、これは
わたしの推測。解説には「表意文字である漢字を充てると、登場人物に
作者が意図した以上の属性を与えてしまいかねないのを憚ったのでは
あるまいか。」と、あります。いずれにしても作者は何も語っていないので
理由はわからない。
               (小沼丹 創元推理文庫 03年3刷帯)
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by byogakudo | 2006-12-20 14:56 | 読書ノート | Comments(0)


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