2006年 12月 26日

「メグレ夫人と公園の女」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 ああ、昨日もミスがありました! microjournalをjournelと書いて
いました。お詫びして訂正いたします。
 (毎日惚けまくってます。大丈夫でしょうか?)

~12月25日より続く

 製本師は刑務所に送られることになるが、そのときの奥さんの台詞が
いい。読書家で仕事好きの夫に対して思わず、
< 「たぶん、『中央刑務所』でも、製本の仕事はやれるわ」と、つとめて
 微笑もうとしながら、彼女はつぶやいた。>(p253)

 製本師の奥さんは街娼時分に彼と知り合い、結婚したが、夫に勧められて
プルーストも読んでいる。彼女は彼が出てくるまで、ずっと待ってるんだろうな
と思わせて、読者をほっとさせる。

 最終行で、メグレが事件を担当するきっかけになった密告者が明らかになる。
登場する卑小な犯罪者たちの末路に比べて、穏やかに暮らす製本師夫婦を
ねたんで密告したらしいその男の罪が、じつは神の前ではいちばん重いのでは
ないかと、メグレは(作者は)考えているのではないだろうか。
          (ジョルジュ・シムノン 河出書房新社 83新装初)

 フランス本?づいて、昨夜から「パリ|ボナパルト街」(海老坂武 ちくま文庫
90初)。
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by byogakudo | 2006-12-26 12:55 | 読書ノート | Comments(0)


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