猫額洞の日々

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2007年 01月 15日

再読が多い

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 近頃、再読ものが多い。地下鉄内で「建築探偵 神出鬼没」(藤森照信/増田彰久
朝日文庫 97初)を読んでいたり、いまは「東京ポスト・モダン」(松葉一清
三省堂 85初帯)だ。

 「東京ポスト・モダン」は、いま読むとやはりバブル経済期のにおいがある。
ええっと、「イケイケ」でしたっけ?__を肯定する時代の空気というのか。

 「ポスト・モダン」が禁欲的な近代主義に対する「ちょっと待った!」である
ことは解る。装飾的デザインを通じて、それを訴えているのでしょう。
 だが、建築の表面に使われている材質の問題を無視した意見みたいに、
わたしには思えるのだが。それとも時間による腐食がまだ存在しないので、
肯定的になれないだけなのか。
 大正期の看板建築ができたての時、目にしていたら、わたしはそれを肯定して
いただろうか・・・。

 むかし、そっけなくて好きじゃなかった、コンクリートとガラスの近代建築を、
いまではノスタルジーの視線で眺めている自分自身を思うと、わたしはたんに
終わってしまったものが好きなだけの、ロジックのない女だということかも
知れない。

 話がそれるが、
<東京では、竹芝桟橋の「鈴江倉庫」や、佐賀町エキジビット・スペースを
はじめ、このところ、いわゆるロフト・ギャラリーが大変な流行と
なっている。これは、恐らく、アメリカにおけるロフト・ブームにならい、
倉庫や屋根裏特有のアンニュイな雰囲気が、現代美術の展示空間に
ふさわしい、との発想だろう。>(p140)なぞという箇所、いやみに
ボールド表示したが、女性誌じゃあるまいしと思う日本語だ。
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by byogakudo | 2007-01-15 14:41 | 読書ノート | Comments(0)


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