2007年 01月 16日

「東京ポスト・モダン」ほぼ読了

 『木のルネサンス』から後は通読。いろいろ疑問を抱く。たんに好みの違いと
一蹴されることかも知れない。

 新宿西口のワシントンホテルのハイテク・デザインを評価しているが、著者は
客室には入らなかったのだろうか。低料金にするために無理矢理な詰込み様
なのだが。

 また、六本木プリンスホテルのメインロビーを褒めている。佐藤薫氏と
お茶を飲んだことがあるけれど、「ねえ、こんなとこも、わたしは好きに
ならなきゃいけないの(時代から遊離せずに生きるためには)!」と悲鳴を
もらした憶えがある。

 せせこましく(明らかにひとまわり拡大して、やっと効果が出るデザイン)、
建築家の責任ではないかもしれないが、置いてある彫刻はチャチ、内壁の
素材は安っぽい。寒々しいホテルという印象だった。その後行ってないから
確認できないが、再確認する勇気もない。

 うーん、自分の偏向度をなんとか合理化する言葉を見つけなきゃ。このままでは
ただのノスタルジックな性向に乗っかって、ものをいってると言われる。
 でも、時間の堆積を感じさせない建築、きれいに朽ちて行きそうもない建築なぞ、
つくっても仕方ないのではないか。それともマッチョの意思表現として、存在意義が
あるのだろうか?
                  (松葉一清 三省堂 85初帯)
 
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by byogakudo | 2007-01-16 17:40 | 読書ノート | Comments(0)


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