2007年 01月 17日

「さよならがいいたくて」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 むかし役者で歌手だった荒木一郎の「さよならがいいたくて」を読了。
いまは何をしているのだろうとPC検索したら、カード・マジシャンのようだが、
同名異人、それとも本人?__どうも本人みたいですね。

 これは短篇ミステリ集だが、サスペンス調の『ブティック』、本格風の
『榧の木』は、まあ、それらしい普通にすんなり読める文体。

 ところが、初めの連作2編の文体が、なんだか不思議なタッチである。
調子に乗ってたたみかけるようで、決してそうならない。じゃあ、
つっかえつっかえで、読み難いかといえば、ちゃんとリズムやビートがある。
どんなリズムやビートかということが、説明しづらいところ。

 結局オフビートと呼ぶことになるかも知れない。不思議だけれど、
感じがいい。2作目の『終りはゴムマリの如く』が好きだ。

 あとがきの川本三郎ご推薦の「ありんこアフター・ダーク」がとても
よさそうだが、どなたかお持ちではありませんか?
                (荒木一郎 河出文庫 87初帯)

2014年12月30日に続く~
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by byogakudo | 2007-01-17 15:24 | 読書ノート | Comments(0)


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