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猫額洞の日々

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2005年 08月 14日

南口

 一昨夜・昨夜で「柳園の壺」(ヒューリック HPB 05初)読了。おととい三鷹に
行ったおかげで新刊書店にも行けた。

 三鷹駅南口のひどい再開発ぶりに唖然とした。なんて凄まじい田舎じみた乱開発!
 第九書房は、クラシック喫茶は、三鷹オスカーがなくなっているとは聞いていたが、
これじゃ存続しようがない・・・。都市化のなれの果ては均一な田舎化しかないのが
よく理解できる。北口は以前の東京郊外の街がまだ残っているようだが、お願いだ、
時空間の連続性ある街並を念頭に置いて、どうしても再開発したいのなら、やって
下さい。あんまり犯罪的な街づくりをするものじゃない。

 南口ショックでディー判事がどこかに行ってしまいそうだが、愉しい本だった。
巻末には「宝石」50年9月号の座談会「中国の探偵小説を語る」も再録されている。
出席者はヒューリック、乱歩、魚返善雄等。
 すごくはないけれど素敵なのがヒューリック・ミステリ。傀儡使いの旅芸人や
その双生児の娘がチャーミングです。騙されてみませんか。

 挟んであった新刊案内を見たら、マイクル・ギルバート「空高く」も文庫で
出ている。マープルものみたいと何かで読んで、いつか読みたいが絶版なら高いしと
諦めていたけれど、復刊されたのか。週末の買出し日には、903円、余分にもって
行こう。

by byogakudo | 2005-08-14 17:20 | 読書ノート | Comments(0)


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