猫額洞の日々

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2007年 02月 14日

「わたしの修業時代」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

~2月13日より続く

 昨日の訂正。コレットはウィリー氏と結婚してから彼のゴーストになった
のですね。勘違いしていた。訂正します。
 では、田舎出の娘と14歳年上のやり手ジャーナリストとは、どうやって
知り合ったのかしら。

 それから、ウィリー=ウォホール説?のところで社交界と書いたけれど、
これもドゥミ・モンドに訂正。
 あとがきには「裏社交界」と書いて「ドゥミ・モンド」とルビしてある。
でも「裏社交界」っていうのもピンとこない。暴力団の新年会なんぞは
想像しないけれど。
 むかしの翻訳なら「花柳界」と書いて「ドゥミ・モンド」と読ませたかも
知れない。むしろ、こっちの方がベル・エポック期と時代的に合ってるか?
__しかし内実は似ていても、ドレッシング・ガウンを褞袍と意訳する
ような問題がありそうだし。むずかしい。

 もう若くないジャン・ロランとのエピソードがあるのも嬉しかった。
<・・・彼のなかには悪趣味なところがあって、安物の宝石や怪しげな石
 __玉髄、緑玉髄、オパール、橄欖石(かんらんせき)__や、ごてごてした
 金の太い指輪など、とても人には見せられない品で満足し、しかも堂々と
 それを見せるのだった。>(p199)。いいなあ、ジャン・ロラン。

 彼に連れられて入っていったマルセイユの娼家の、鼻のない女。時代の病は
梅毒である。陰惨で、でも惹きつけられる。

 どうして、こんなにまろやかな球体みたいな自伝が書けるのだろう。パリの
新聞社の喧噪とにおい、コレットが永遠になつかしむ田舎の風景・におい、
それらが紙面から伝わってくる。
     (コレット ちくま文庫 06初)
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by byogakudo | 2007-02-14 12:33 | 読書ノート | Comments(0)


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