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猫額洞の日々

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2007年 02月 21日

「赤朽葉家の伝説」読了 他

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 昨日分に付け加えるが、あれだけの行数を費やすべき映画、という訳では
ありませんよ。歌や踊りのシーンは飛ばして見たのですから。

 さて、やっと読み終わった第何次かの配本。ブログを書き終えたら、
お師匠さんにfaxで感想文をお送りしよう(お師匠さんはPCの人ではない)。

 「赤朽葉家の伝説」(桜庭一樹 東京創元社 06初帯)、これもなあ・・・
日本戦後文化風俗史+サンカ伝説みたような「小説」だった。
 「失われた町」(三崎亜記 集英社 06初帯)にも感じたメッセージ性の強さや
情報小説としての側面が、わたしが愉しめない理由だろう。

 読んでも何の役にも立たない、ただつくりものの面白さが残るだけの
マイケル/マイクル・イネスにやはり軍配が上がる。
 小説はどんな形で書こうとよいが、メッセージやテーマは声高に述べる
ものではないと、思う。読後に立ち上る気配でいいのに。
 「アララテのアプルビイ」なぞ、ファースで冒険小説をやってのけるなんて、
イネスくらいのものだ。素敵。
 (「証拠は語る」マイケル・イネス 長崎出版 06初帯)
 (「アララテのアプルビイ」マイクル・イネス 河出書房新社 06初帯)

 「きつねのはなし」(森見登美彦 新潮社 06初帯)はペンディング。少なくとも
あと1冊読んでみてから決めよう。体力派怪談でないだけ、まだ希望がもてる。
 恒川光太郎の新作はいつになるだろう?

by byogakudo | 2007-02-21 15:53 | 読書ノート | Comments(0)


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