2007年 03月 01日

「夜は短し歩けよ乙女」読了

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(写真はクリックすると拡大します。)

 ペンディングしていた森見登美彦にケリをつける、或いは引導を渡そうとして、
まず「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店 06初帯)を読む。

 怪談を望むわたしが、木の下で魚を探すような無理を言っていたと解った。
「夜は短し」みたいなファンタシーの小説家なのだ、森見登美彦は。こちらは、
のびのび書かれている。

 ただ生憎と読み手がファンタシー愛好家ではないので、わりとうまく書かれた
青春・ファンタシーと思うが、それ以上の感想が出てこない。

 いつも浴衣姿の樋口さん演ずる天狗飛行術までは映像が見えるが、料理屋の
欄干を超えて、李白さんの動く住まい・三階建電車に乗り移るところで、立ち往生。
 「偽電気ブラン」や天狗飛行術を承認できるなら、移動式住宅だって認められ
そうなものだけれど、確実にわたしの身体は、読み進めることを一時停止した。

 ヴィデオゲームや何やらで鍛えてあれば容易に欄干は超えられるだろうが、
三階建移動式電車風住宅が、ただの記号にしか読み取れず、映像化を拒むのだ。

 作者は79年生まれ、いま27-28歳である。お師匠さんと、「それじゃあね」と
世代間ギャップを味わったのであるが、もっと若くてギャップを感じない人も
いるし、同年代にはにおいの違いを感じることが多いから、たぶん資質的に
合わないということであろう。しかたない。

 p104にまた?「ひと段落」を発見。「いち段落」でしょうがと、重箱の隅
探検家は呟くが、もしかして関西スタンダードでは「ひと段落」なのだろうか?
 それとも今ではこっちがより多く流通して、標準化されているのか。
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by byogakudo | 2007-03-01 13:40 | 読書ノート | Comments(0)


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