2007年 03月 18日

「メグレと幽霊」を読み始める

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 「日本のアルチザン」を中断してシムノン「メグレと幽霊」(河出文庫 01初)
にする。100点以上いただいて来た文庫本の中からシムノンを3冊見つけ
__あと1-2冊あったかな?__原書が64年刊ということで、時代が近い方が
親しみやすい訳でもないが、これにした。

 冒頭にメグレが担当しているのはオートバイ・ギャング。バイクで宝石店に
乗りつけ宝石を強奪する、60年代風の犯罪だ。
 解決しかけた折りに、地区警察の私服刑事が銃撃される。メグレは睡眠不足の
まま、こちらの捜査に加わる。
 刑事宅には病身の奥さんがいる。奥さんを心配して、メグレ夫人が刑事宅へ。

 捜査中のメグレとお見舞い帰りのメグレ夫人は、レストランで落合い、
昼食がてら情報交換する。もっとも、喋るのは夫人の方である。

 このシーンがいい。週末の夜、レストランで食事することはあっても、捜査の
最中に一緒に昼食をとるのは初めてである。
< 「ここであなたと会うなんて、妙な感じね・・・夜、お芝居のあと、二人で
 ここに来たとき以来だから、十五年にはなるわ・・・あなたもおぼえている
 でしょう?」>(p56)
 ほんとに女らしい台詞だ。女はいくつであろうが、この手の記憶に関しては
間違うことがない。男が忘れる分を代わりに覚えているのだろう。
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by byogakudo | 2007-03-18 15:37 | 読書ノート | Comments(0)


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