2007年 04月 03日

「からくり灯籠 五瓶劇場」もう少しで読了

e0030187_15465535.jpg











 (写真はクリックすると拡大します。)

 資料に負けているとお師匠さんの仰る「からくり灯籠 五瓶劇場」(芦辺拓
原書房 07初帯)、一昨夜から一晩一編ずつ読んでいる(全4編)。
 読み終えたときはあれこれ感想めいたものも浮かぶのだが、目覚めると
すっかり忘れているのは、どうしたことか。

 そりゃあ、忘れっぽくはなっている。感想文を書いて三日もすると、どんな
内容だったか聞かれても答えられない。ブログを再読して確認するしかない
体たらくであるが、今回はそれにしても異常に忘れる。たんにボケが進行してる
ということかも知れないが。

 たしかに資料負けしている面は感じられる。歌舞伎にうとい読者のために
あれもこれも書いておかなければという思いが強くて、正味のストーリー部分が
短くなっているきらいはある。
 お師匠さんのように、ミステリ・映画・演劇、三部門に強い読者ばかりでは
ないから、必要な配慮ではあろう。だけど作者は物語が書きたかったのか、
それとも作家論にしたかったのか、そこが曖昧なのではなかろうか。

 むかし山田風太郎の「八犬伝」を読んで、「八犬伝」の現代語訳でありながら
同時に馬琴伝であり、作家論である構造を愉しんだ。あそこまで軽々と
やってのけられなくとも、もうちょっとスタンスが明らかだといいのだが。
 結局、資料に、並木五瓶という存在にヤラレている、という言い方をするしか
ないのかなあ。
[PR]

by byogakudo | 2007-04-03 15:47 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「からくり灯籠 五瓶劇場」読了      「荒涼天使たちの夜」発売迫る >>